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桜はいつの時代も、私達を黙って見守っているのだから。

私は週刊○潮を読みます。
掲載されているエッセイがどれも面白くて、前は時々しか買わなかったのに、最近は毎週購読。
今週発売中の○潮の、藤原正彦氏の「管見妄語」を読んで、最後の数行にうなってしまった。
題名は「花見へ出よう」
自粛自粛で、被災地ばかりか、元気であるべきの非被災地までが沈滞している状況について、イギリスの葬式や、外国の友人達とのメールのやり取りを例に挙げつつ、一筆されています。
以下はその最後の抜粋。

「国民が喪に服していることは被災者のいかなる救いにもならない。街へ出よう。花見へ出よう。日本のありとあらゆる天災人災、喜びと涙を見守ってきた桜が今、咲き誇っている」

この文章に至るまでの話も面白かったです。
自粛を煽りたてなくても、「思いやり」と言う世界にない意味の言葉を持つ日本人は、応じた楽しみ方をするはず。
そんな都民を信じられない元小説家の某知事や、自粛を過度に助長することで、経済がどうなって行くのか想像出来ない政治家に、読ませてやりたいお話でした。

祭りにはもともと「慰霊」の意味があります。酒もまた、神事には欠かせないものの一つです。であるなら、古来よりもっとも日本人に愛された桜の木の下で、失くしたものを悼み、これから先の幸を祈ることが、今年の花見の役割と言えないかしら?

拍手、ありがとうございます♪

コメント一覧

非公開 2011年04月08日(金)06時32分 編集・削除

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紙森 2011年04月08日(金)22時46分 編集・削除

■K様
みんな、きっとドンチャン騒ぎなんてしませんよね。「今年の花見は特別だから」と知れば、ドンチャンの仕方は自ずと変わってくると思います。
政府は今頃になって「過度の自粛はよろしくない」みたいなことを言い始めていますが、まったく何事も後手で腹立たしいったらありません。

それでもボチボチ、祭りやイベントの自粛を解くところが出てきましたね。浅草の三社祭りも中止ではありますが、何らかの形で催そうとする動きもありますし。
一刻も早く「普通」に戻ることが、復興支援の一端に繋がるのだと思って、さ、みんな、花見や四季折々の行事に出かけましょう。
コメント、ありがとうございました♪