黄砂、ぱねぇ～。
昨日は視界が心なし…どころじゃなく、かなり黄色かったように感じました。
花粉も半端なかったと思います。苦手なマスクですが、せざるを得なかった。外すと途端にくしゃみが出るし。
今年は黄砂に混じって「良からぬもの」も飛散しているそうで、うう、辛い。
さて、過日、チラッと書きましたが、しばらく創作物のＵｐがないと思うので、既存作の創作秘話（あるのか、そんなの）みたいなものを、この日記内で上げていこうかと思います。
カテゴリは「自分の創作について」です。
長くなるので「続きを読む」からどうぞ。
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第一回は『８月シリーズ』（シリーズ命名はＮｉｇｈｔ ｇａｔｅ・紙魚様）
なんで一発目がこれなのかと言いますと、本日３月１１日は東京大空襲の日だからです。
と言っても最初からそれを狙ったわけではなく、ニュースでそのことを知って、じゃあ、８月シリーズからスタートしようかと思ったわけです。
８月シリーズを書きはじめたきっかけは二つあり、第一のきっかけは創作系ＳＮＳでお題コミュがありまして（限られた時間内で出されたテーマとお題を盛り込んだ小説を書いて見せ合う）、そこで書いた話がたまたま太平洋戦争ネタだったことからです。
テーマは桜。
お題は「見る」「爺（老人）あるいは婆」「舞台」「夢」「散る」で、私は「舞台」以外を使って創作、それが『その花の名は思ひ出』です。
『その花の～』は太平洋戦争前夜に村にやってきた外国人画学生と、村の子供たちから孤立した少年との短い交流を書いたものですが、それで初めて「戦争時代」物を書きました。
実は太平洋戦争時期って、あまり好きな時代ではなかったのですが、母が広島出身で、祖父の死因が原爆だったと言うことを、かなり大人になってから知り、その頃から意識するようになって、機会があれば書きたいと思うようになったのでした。
で、試作品的に書き上げた『その花の名は～』を推敲・改稿して拙宅にＵｐしたわけですが、その時にはまだ毎年の夏にその手の話を書こうと決めていませんでした。
そこで第二のきっかけ。
ＴＶの街頭インタビューで聞かれる質問「８月６日、９日、１５日は何の日か知っていますか？」に、高校生はもちろん、２０代、３０代でも答えられない人が多かったこと。
学校教育でも、日本の歴史で力を入れて教わるところは幕末くらいまでで、近代史はほとんど添え物状態ですから仕方ありません。
また太平洋戦争は日本にとって黒歴史だからか、教育上、敬遠されているような印象もあります。
いつの間にかＴＶでのその手の夏の特別番組も少なくなりましたし。
それで、「今はこんなに平和だけど、昔、戦争があった」ってことを思い出すために、その時代をテーマにした話を書こうと思い立ち書いたのが、『空はどこまでも青かった』です。
苦労した点は方言。母は広島出身ですが、みんな若い頃に故郷を離れて年数が経っているせいか、純粋な広島弁ではないんですよね。
叔母が言葉尻とか、イントネーションとかに残してはいるのですが、あまり参考にならない。
だがしかし、ネットって本当にありがたいもので、「方言翻訳」ってフリーソフトがあったりするんですよ。
翻訳にかけるとコテコテの広島弁になっちゃうし、本当に合っているかどうか怪しいので、何となく広島弁に聞こえるかな…程度に自分なりに編集して、作中で使いました。
登場人物の中に主人公の兄とその幼馴染・海軍士官を出したのですが、この二人の設定がとてもＢＬ臭がしまして、「次に書くのは兄ちゃん達の話ね…と妄想が暴走。
その時に、「ああ、そうだ、これを夏に書くシリーズにすればいいんだ」となって、あのシリーズがスタートしたわけです。
高邁な精神によって成立したシリーズなようですが、根底にはＢＬ精神が存在していたわけですね、怖いですね、腐（笑）。
真面目なことを言いますと、ＢＬを通して、あの時代のことを知ってもらうのもいいかなと言う考えもあるんです。
重く暗い時代で、知りたくない、思い出したくないって人もいるでしょうけど、年に一回くらい、今がどれだけありがたい時代か知るのも思い出すのも大切かと。
ＢＬで描くってのも不謹慎かも知れませんが、重苦しいばかりではねぇ、何かしらの萌えも必要です。
それに私、これでもＢＬ書きですから（笑）。
とは言え、続ける自信がなかったので、いまだに拙宅では「短編・掌編」ページに入ったままです。
そのテーマで書きはじめて４回になりますし、この夏、ちゃんと新作を上げられたら、今年から「シリーズ」としてページを作ろうかなと考えています。
長らく名前のなかった連作でしたが、親しくしてもらっている紙魚さんが「８月シリーズ」と命名してくださったので、それを使わせて頂くつもりです。
その為にも、頑張ってネタを探さなきゃ。
去年がＢＬじゃなかったので、今年はＢＬ系で書きたいなぁ。