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[ 三人寄れば文殊の知恵バトン ]

★このバトンは、創作キャラによる会話バトンです。
 回してくれたひとの創作キャラ×1と自宅のキャラ×2とで会話していきます。
 よそのお子様たちとふれあうチャンス!!!

moon in the duskさんより『三人寄れば文殊の知恵』バトンを頂き、
「ユアン」とのご指名。
Moonさん宅からは、シャーリー・ジルディ氏(『LOU』)をお招き致します。
あと一人は、絡みやすさで「葉山孝太」を入れました。
最初は「難敵」と思ったのですが、始めるとなぜか進む、進む。
自然、長くなっちゃって、最後まで懲りずにお付き合いくださいませ。

(一応、ユアンは40前後の頃、孝太は25才の設定です。シャーリー氏は30前かと)

1 まずは、お互いの自己紹介をしてください。

ユ:「私はユアン・グリフィス。職業はピアニストで、ベートーヴェンを得意にしている」
孝:「えと、俺は葉山孝太。同じくピアニスト。つっても、やっと一人前ってとこ。得意なのはラヴェルかなぁ」
シ:「シャール・ジルディ(本名はシャーリーだが、隠匿)。何だ、二人ともピアニストなのか? それもクラシック? ギタリストだけど、俺だけ毛色、違わくねぇ?」
ユ:「私はちっとも気にしないよ」
孝:「俺とこの人、一緒に見える?」
シャーリーは二人を見比べ、
シ:「ま、クラシックのピアニストも色々ってことか」
孝:「でしょ?(笑)」

2 では問題をはじめます。『この三人を一言で表した言葉を答えなさい。』

シ:「う〜ん、音楽だろーな、やっぱり。ジャンルは違うけど、弦楽器だし」
孝:「はいはいッ!(と元気に挙手) 自信家! 俺、あんたが言った言葉知ってますよ、シャーリー・ジルディさん! 『俺の一本のギターで全てが変わる(原作『LOU』より引用)』。超カッケーの!」
シ:「(本名を言われて「ゲッ」と思いつつも)よくそんな言葉、知ってんな?」
孝:「俺だってクラシックばっか、聴いてるわけじゃないよ」
シ:「俺やミスター・グリフィスはともかく、おまえも自信家なのか?」
孝:「恋をしている時は恐いもの無しッス」
シ:「じゃあ、あんたは?」
ユ:「そうだね、『魅力的』ってところかな? コータはAKITAの子犬のようにくったくないし、シャーリー、君は生き生きした青い瞳がとても魅力的だ。私はほら、誰もが認める美貌だから」
 シャーリー、本名をさらりと言われたことより、発言に絶句。

3 『もしこの三人で、無人島で暮らすなら、どうやって切り抜けますか。』

ユ:「え、ハミルトンは連れて行っちゃダメなの?」
孝:「誰ッスか? ハミルトンって?」
ユ:「我が優秀なるバトラー(執事)さ」
シ:「あんた、質問の意味、わかってねえな。『三人で』って言ってるだろ?」
ユ:「じゃあ、BGM担当にする」
シ:「何だ、そりゃ?」
ユ:「だってカップ&ソーサーより重いものなんて持ったことないし、君たちの足手まといになってもいけないだろう? 声は良いって言われるから、君たちの労働に潤いを与える意味で歌うよ。シューベルトあたりでいいかな?」
シ:「俺ら、端(はな)から労働担当かよ。ハッ?! まさか、おまえも?!」
孝:「え、やれってんなら、何でもやりますよ。だって無人島にいる間は生きるの先決ですもん。後々(ピアノが)限界に来た時の言い訳にも出来るし、したら、作曲の道に進める」
シ:「意外と計算高いのな?」

4 『どうしても、ひとりをおいて行かないと行けないなら…どうします?』

シ:「足手まといな点を考えると…ブツブツ」
孝:「えー、無理ッスよ。だったら俺が残る。だってシャーリーさんなら、ユアンさんを助けて生き延びてくれそうだもん」
シ:「おまえ、さりげなく俺に押し付ける気だな」
ユ:「私も置いて行ってくれて構わないよ。君たち二人で行く方が、きっと早く助けを呼んで来てくれるだろうし。その間、大人しく待っているから」
シ&孝:「待ってる?!」
ユ:「勿論、食料は出来るだけ蓄えて置いて行ってくれるだろうし、私が餓死する前にきっと戻ってくれる。二人とも、私を見捨てるほど、薄情じゃなさそうだもの。違う? 私は結構、執念深いからね、見捨てたりしたら化けて出るよ?(笑)」
シ&孝「(笑えない)」

5 『互いの長所・短所について議論しなさい』

ユ:「コータは若々しい感性で、音色もその年頃にしてはゴージャスだよね? でも恋をしていないと調子が出ないようでは、プロのピアニストとして生き残るのは厳しいよ」
孝:「なんか、師匠に言われてるみたいだなぁ。それって、ピアノの長所・短所じゃ…」
ユ:「だって知り合って間もないのに、人間性をどうこう言えないだろう? シャーリー、君のギターはとても不思議だね? 攻撃的で痛烈(原作『LOU』より引用)で時には耳に痛いのに、なぜか心に残る。聴く者を惹きつける」
シ:「そりゃ…、どーも」
ユ:「違う音楽の世界の匂いがするよ。それに君自身もかなり魅力的だ」
シ:「コホン、話を逸らすな、話を。あんたの良いとこは育ちの良さから来る嫌味のなさだけど、同時に超越しすぎてて、俺みたいな凡人にはついてけないよ。それに引き換えコータ、おまえはなかなか面白いぞ。ジャンルを超えてセッション出来そうだ」
孝:「俺もあんたのギターと合わせてみたいな。クラシックをロックに編曲してさ、Bach21なんてどう?」
と、二人はわきあいあい。
ユ:「ひどいよ、二人とも。私は入れてくれないのかい?」
シ:「バーガー・ショップで一人でオーダー出来たら、考えてやるさ。バーガーだけじゃダメだぞ、ドリンクもポテトもデザートもだからな」

6 『この中の誰かと結婚しなければいけないとしたら?』

シ:「男三人に何聞いてやがる」
ユ:「え? 私は構わないよ。だってゲイだもの。最近じゃ英国でも男同士に婚姻は認められたろう? そうだね、私なら君にするよ。コータはまだまだお子様だからね」
シ:「な、な、何言ってる?! コータ、何とか言ってやれよ!」
孝:「え? 俺もゲイだよ?」
シ:「えええー?!」
ユ:「何を驚くんだい? 君の仲間にも一人や二人いるだろう?」
孝:「俺もシャーリーさんがいいなぁ。音楽の話で盛り上がれそうだし。あ、言っとくけど、俺、タチ(=男役)だから」
ユ:「もてもてだね、シャーリー。私は(攻受)どちらでもいいよ。それで君の意見は? どちらを選ぶ?」
シ:「選べるかッ!」

7 『互いにあだ名をつけるとしたら?』

孝:「ユアンさんはもう『黄金のグリフィン』とか、『ベートーヴェン弾き』とかって言うのが定着してますよね?」
ユ:「コータは…そうだね、『恋するアマデウス』なんてどうだろう?」
孝:「そんな恐れ多い。俺、そこまで自惚れてませんよ(笑) それにモーツアルト、あんま好きじゃないし」
ユ:「じゃあ、先にシャーリーを…」
シ:「断固、拒否!」

8 『お互いの体が入れ替わったらどうしますか』

ユ:「コータと入れ替わるのも面白いかもね。人種も違うし。それに君、エツにお熱なんだって? 君と入れ替わって、エツを口説くと言うのも一興」
孝:「あ、そのネタ、もう古いッスよ。今はねぇ、環さんだから」
ユ:「タマキ? その彼は素敵なのかい?」
孝:「もちろん! まだてんで相手にしてもらえないんだけど、絶対、モノにすることを、葉山孝太、ここに誓います!」
ユ:「へええ、では私が先に頂いてしまおうかな?」
 と、二人はきゃあきゃあ嬉しそう。
シ:「悪い、俺、いいわ、この質問。パス。俺の中に入られた日にゃ、ルシュアの貞操が…」
 とブツブツ呟くシャーリーだが、「ん? ルシュア?」とユアンに興味津々な目を向けられ(ピアニストなので耳が良い)、慌てて口を噤む。

9 三人で遊ぶなら何をする?

シ:「とても遊びの趣味が合うとは思えないな、特にあんた(ユアンを指差す)」
ユ:「私は結構、チャレンジャーだよ。庶民の遊びも知っておきたいし、教えてくれたまえよ」
シ:「庶民かよ」
孝:「俺、リバプールに行きたい。それから、アビー・ロードに行って、横断歩道で写真撮りましょうよ」
シ:「思い切り観光客だな、おまえ。扱いやすくて助かるよ。」

10 「もし、お互いの物語世界の登場人物になれるとしたらどんな役割がいい?」

孝:「俺、プロデューサーがいいな。そんで、それぞれ違うジャンルで売り出すっての」
ユ:「私はピアノしか弾けないから、シャーリーのグループに鍵盤奏者として入れてもらおうかな」
シ:「ごめん、二人とも、素敵な申し出だけど、無理そう…。俺は、そうだな、コータとは悪友って役回りで。ユアン、あんたとは…」
ユ:「私とは?(じっと視線を送る)」
シ:「(脂汗)リ、リムジンの運転手程度で。ほとんどNYにいないらしいから、我慢出来るかも」
 
11「生まれ変わったら何になりたいですか?」

ユ:「私は私で充分だから、それ以外のものになりたいと思わないね」
孝:「ユアンさんはね。才能も美貌も財力もあるから、手に入らないもんなんてないから」
ユ:「あるよ、私にだって」
シ:「何なんだ。そりゃ?」
ユ:「人の心は、どうしたって思うようにならないからね。だから、生まれ変わっても『私』になって、その心を求めにいくのさ」
孝:「(ユアンの言葉に拍手をおくりつつ)俺は、そうだなぁ、音楽からもらったものがたくさんあるから、やってはいたいけど。とりあえず、普通の学生になりたいかも。ピアノのおかげで出来なかったバスケとか、マックのバイトとか。大型バイクの免許も。ピアニストの道は、今経験してるから、次はいいや」
シ:「俺は…、俺もやっぱり『俺』に生まれ変わって、またあの『才能』に出会いたい。そして今度はちゃんと理解して、『何もない』まま、いかせたりしない」
孝:「何だか、カッケー! 環さんがいなかったら、ちょっとホレたかも」
シ:「よせよ(汗)、せっかく上手くまとめようと思ってんのに」
ユ:「まだもう一問あるみたいだよ?」

12 「貴方にとって、本当の幸せとは何ですか?」

ユ:「そうだね、本当に愛する人と時間を共にすることかな。一緒に暮らさなくてもいいんだ。ただ同じ時間を生きていると言うことを実感することが、そしてその人が幸せであることが、私の幸せかも知れない。これはまあ、鍛えられたから思えることなんだろうけど」
孝:「鍛えられてなかったら?」
ユ:「そりゃ、愛する人と始終、一緒にいることだよ。常に愛を確かめ合い、慈しみ、触れ合っ…」
シ:「はいはい、そこまで! あんたにしちゃ、珍しく良い話だったのに」
孝:「俺は死ぬ時に『あー、何もない平凡な人生だった』って思えることかな。それってすごく難しくて、そんで一番幸せな一生じゃないのかなぁ。それを感じながら人生最後の眠りにつくって言うのは、最高に幸せかも」
シ:「若いのにジジイみたいだな」
孝:「じゃあ、シャーリーさんは?」
 シャーリー、少し考え、
シ:「…そうだな、神に愛されすぎないってことかな」
孝:「何スか、それ?」
シ:「言わば『天才』のことさ。天才は結局、その才能に一生縛られる。天才的な才能があるから、その才能の及ぶことは何でも出来る。だから『夢』を見られないし、見る必要もない。だって出来てしまうし、手に入るんだから。
なのに別の道に進めない。その才能から離れられず、何だかんだ言って縛られつづけるんだ。
『夢』のない人生なんて、何もないのと同じだ。何もないってことは、実はものすごく不幸なんじゃないのかな。『夢』を見ること、それを追いながら生きること、そしてコータが言うように『平凡だった』って、嬉しそうに目を瞑るのが幸せなんだと思う」
孝:「難しいッスね、わかんないや、俺、馬鹿だから(笑)」
ユ:「君ももう少し大人になったらわかるよ」
孝:「俺、もう25なんスけど」
ユ:「これは失礼、東洋人は若く見えるから(笑)。それにしてもシャーリー、君はなかなかに興味深い。良かったら、この後に食事でも」
シ:「いい加減にしろよ、殴るぞ」
ユ:「その邪険な物言いが、誰かを思い出させる。早くNYに帰らなきゃだ」

13 終了です。ご感想は?

ユ:「いやぁ、楽しかったねぇ」
孝:「うんうん、面白かった。二人と知り合えたし。シャーリーさん、今度、マジ、ロンドン、案内してくださいよ」
シ:「俺は疲れたよ…」

14 では、一問追加して3人に創作仲間にその家のキャラをひとりだけ指定し、回して下さい。

一問追加は
『過去に戻ってやり直せるとしたら、いつに戻り、何をしたい?』

宮城あおばさん、いつもいつもお名指ししてしまいますが、受け取って頂けるのであれば『輝』の京極さんで。
最近、ちょっと私の琴線に触れました(笑)。
うちのは誰を使い倒して頂いても構いませんので。
よろしくお願いします。

moonさん、大事な、そして思い入れのあるシャーリーさんを、調子に乗って良いように料理していまいました。
書かれたイメージと激しく違われたらどーしましょー。
そこは笑って、「やれやれ」と往なしてくださいませ。
回してくださって、ありがとうございました。





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