[ 三人寄れば文殊の知恵バトン ]


◎今回は回って来たわけではなく、宮城あおばさんの回答に萌えてしまい、番外で作ってしまったシロモノです。
なので多少掟破りな部分もありますので、『おまけ』的に載せてみました。
宮城あおばさんの回答はこちら

 登場人物は、宮城あおばさんの『輝』より唐沢海斗先輩をお借りし、卯月屋からは『放課後シリーズ』の先輩s二人(森野皓&上芝知己)、そして…。

1 まずは、お互いの自己紹介をしてください

上:「誰から?」
森:「そりゃ、一番チビからだろ?」
唐:「と言うことで、ウ吉君」
ト:「…って、なんで4人いるんスか?!」
唐:「だって相手は二人で高3、俺にハンデが付き過ぎるのは、勝負としてフェアじゃない」
ト:「これ勝負じゃないし。それに俺、今、アメリカなんですよ」
唐:「つべこべ言わずに、後輩は先輩に従ってりゃいーの。それに借金をチャラにしてやった恩を、忘れてやしないかい、ウ吉君?」
森:「へええ、おまえ、ウ吉っての? 古風な名前だなぁ?」
ト:「違いますッ! ちゃんと真嶋トオルって名前があるんですから! とにかく来ちゃったもんは仕方ないけど、俺は前回もこれに出てるんだから、立会人ってことで、早く自己紹介しちゃってくださいよ! ほら、端から」
と、上芝を指差す。
上:「遥明学院高等部3年、上芝知己。部活は弓道部」
森:「同じく遥明学院高等部3年の森野皓。弓道部で主将やってました。ちなみにそん時の副将はこいつ」
唐:「光陵学園高校1年、唐沢海斗です。テニス部所属。中学の時はこのウ吉君のあこがれの先輩でした」
ト:「言ってない!」


2 では問題をはじめます。この三人を一言で表した言葉を答えなさい。

森:「年齢も違うし、学校も違うし、部活も違うし」
上:「何やろ、あ、俺、三人きょうだいの真ん中やけど?」
唐:「だったら、俺と一緒ですよ」
森:「弟ってんなら、俺も弟だぜ? 二つ上に兄貴」
唐:「ウ吉君は一人っ子だから、関係なし…と」
ト:「だから、共通してる云々じゃなくって、『表した言葉』でしょ?! あるじゃないッスか、ぴったりなの。『曲者』とか、『後輩泣かせ』とか『後輩泣かせ』とか『後輩泣かせ』とか」
唐:「ふ〜ん、それが決め球を間近で見せてやって、餞別に借金をチャラにした上に、ありがた〜い言葉でアメリカに送り出してやった先輩に対する言葉なのか? あの時、感激して涙したのは、どこの『後輩』でしたっけ?」
ト:「そ、そ、それは…」
上:「自分、結構、自爆キャラちゃうか?」
森:「あはは、本当に泣かされてやんの」


3 もしこの三人で、無人島で暮らすなら、どうやって切り抜けますか。

ト:「あんた達なら、どこでも大丈夫さ(と、ポソリ)」
上:「何か言うてんで?」
唐:「褒めてるんですよ」
森:「俺と上芝は狩り専門かも。何しろ、百発百中だから」
唐:「ああ、弓道部か。百発百中なんだ?」
森:「俺はね。こいつは調子にムラがあるから」
上:「森野はサボり魔やから、『狩りしてくる』とか何とか言うて、どっかで昼寝してるタイプ。だから、見張り役が必要やねん。杉浦、持ってった方がええかもな」
森:「自分のこと、棚に上げんなよな。だったら小橋も必要だろ? あいつ、小回り利くし」
唐:「いいですねぇ、人数多い方がディーラーとしてはありがたいから。それでゲームして、働くのと休憩するのと決めるってのは? あ、俺がお膳立てしますよ」
ト:「…弓道部の後輩さん達に同情したくなってきた」
唐:「何言ってんだ? お前も当然、面子の一人だぞ? きっとキリキリ働いてくれるだろうから」
ト:「俺の負け、決定かよ」


4 どうしても、ひとりをおいて行かないと行けないなら…どうします?

三人とも真嶋トオルを見る。
ト:「だから、3人バトンだって言ってんでしょうが! だいたい、みんな一人だって大丈夫じゃんか」


5 互いの長所・短所について議論しなさい

唐:「まだ『お知り合い』になったばかりだから、わからないな。二人は部活で一緒なんでしょ?」
森:「まあな。こいつはねぇ、見た目クールに見えるけど、案外、負けず嫌いなんだぜ。絶対、俺に手の内見せようとしないし。人知れず練習するタイプ。努力家なんだよな、上芝?」
上:「俺は別に、おまえ意識して練習してたんやないで。森野は少し、『気』緩めた方がええ。周りにも迷惑やし、集中持続時間、短かなるからな」
森:「周りじゃなく、おまえが迷惑なんだろ? 短くなってもいいさ、その前に決着つけるから。おまえはもう少し、精神力、鍛えた方がいいぞ」
上:「大きなお世話や」
唐:「まあまあ」
森:「そう言う唐沢の長所・短所って何だよ? ちょうど良い、ウ吉に聞こうぜ」
ト:「ウ吉って…。ええっと、今はどうか知らないけど中学の時はテニス部副部長で人望も厚かったッス。実力も半端じゃなかったし、人当たりもよくって、部員の相談役になってくれるくらい、懐が深いって言うか」
上:「ええとこばっかしやな? 悪いとこないんか?」
ト:「ええっと、それは〜…」
唐:「それは?」
と唐沢はにこにこと笑みを作り、それを見たトオルはダラダラと変な汗を流す。
森:「ウ吉のその汗だけで、何かわかったような気がするよ」


6 この中の誰かと結婚しなければいけないとしたら?

三人の目は、またしても真嶋トオルに。
ト:「あんた達の魂胆はわかってっぞ! 俺だったらこき使えるからって思ってるんだろう。だから、このバトンはあんた達三人対象なの!」
森:「唐沢んとこの後輩も、なかなか言うなぁ」
唐:「森野さんとこも?」
森:「キャンキャンうるさいったらないぜ。ゆっくり昼寝も出来やしない」
上:「道場にいる時だけや、静かなんは」
森:「そうそう、俺たちの『射』に釘付け〜」
唐:「俺とこもそうかな。やっぱ、実力の世界ですよね」
ト:「さっさと質問に答えてくださいよ」
三人:「だからウ吉でいいって」


7 互いにあだ名をつけるとしたら?

上:「事前にもらってる資料によると、かなりなギャンブラーらしいで」
森:「じゃ、『ギャンブラー唐沢』な」
唐:「二人のことも聞いてますよ。『極悪コンビ』って呼ばれてるらしいですね?」
上:「人聞き悪いな、俺ら、別に悪どいことしてへんし」
唐:「何々? 森野さんはよくサボるから『サボり魔王』、上芝さんは自分のペースを変えないから『マイペース大王』?」
唐沢はポケットからメモを取り出す。
森:「何だよ、そのメモ?」
唐:「企業秘密」
後ろに隠したメモを上芝が盗み見る。
上:「大方、小橋か杉浦辺りが流したネタやろ? え、森野顕(あきら)? なんや、おまえの兄貴やんか、ネタ元」
森:「いつの間に」
唐:「勝負するには、幅広く情報を集めないとね」


8 お互いの体が入れ替わったらどうしますか

森:「テニス、楽しそうだよな。俺も兄貴さえいなけりゃ、テニス部良いなぁって、チラッと思ってたんだ。スコート姿っての? あれも可愛いし」
上:「嘘つけ。いつも『俺は帰宅部のはずだったのに』って言うとるやんけ。第一、俺らんとこ(遥明学院)、男子校やろ?」
森:「だからじゃん。光陵って共学だから女子部員もいるだろ? 部活も楽しそうだよな?」
唐:「そうでもないですよ。俺なんてまだ一年ですからね、基礎練ばっかだし」
森:「唐沢でも基礎練してんの?」
上:「光陵のテニス部って中学も高校も強豪らしいから、そこそこ厳しいんやろ。いくら中学で結果残せてても、所詮は一年やからな。まずは体力ってとこやろ」
森:「その点、弓道部は弱小で良かったよな。唐沢も今から転校して来いよ? 即レギュラーも夢じゃないぜ」
唐:「う〜ん、こっちもせっかく目障りな三年生(=兄・北斗)が引退したからなぁ。それに来年には新入部員が葱しょって、中学から上がって来るし」
唐沢の言葉に、「悪魔」と真嶋トオルは心の中で呟いた。


9 三人で遊ぶなら何をする?

唐:「二人は勝負事、強いんですか?」
上:「俺はともかく、森野は『ここ一番』の集中力が凄いから、勝負強い」
森:「上芝は姑息だよな? エア・ピンポンでも、トランプでも、いやらしい勝ち方するから」
上:「頭脳プレイと言うてもらいたいな」
唐:「じゃあ、ポーカーとか将棋とかは?」
森:「ポーカーは知らないけど」
上:「教えてもろたら、出来ると思うけど? ああ、そうか、ギャンブラーやもんな? でも俺ら強いで」
唐:「勝負は時の運…って言葉があるでしょう? わからないよ」


10 「もし、お互いの物語世界の登場人物になれるとしたらどんな役割がいい?」

森:「そうだなぁ、最強の男・京極なんて面白そう。俺も今のところ、最強だから」
上:「俺様なとこも似てんのとちゃうんか? おまえはプチ・京極って感じがするぞ」
唐:「『放課後シリーズ』って登場人物が限られてるからなぁ。後輩は苦労しそうだし、先輩になると誰かさん達の管理に頭が痛そうだし。上芝さんなら、同じ『匂い』がするからなりきれるかも」
森:「そう言えば、タイプ似てるよな? 上芝はどうよ?」
上:「う〜ん、選択肢が有りすぎる。でもあっちの主人公は嫌やな、『人生、山あり谷あり』って感じやから」
ト:「俺だって、好き好んであの道、歩いてないよ」
唐:「主人公はどこでも苦労するように出来てるのさ」
森:「作者に愛されてるってことだろ?」
上:「うちの作者は、脇役好きやけどな」
 

11 生まれ変わったら何になりたいですか?

上:「生まれ変わったらってほども、人生、生きてへんからな。ま、人間でええわ」
森:「俺も。今のポジション、気に入ってるし。あ、兄貴と違う学校にする。また部活に引きずり込まれたら敵わん」
唐:「一人っ子に生まれてみたいような気がする」


12 貴方にとって、本当の幸せとは何ですか?

森:「難しいー。俺らまだ、高校生だし。そんなに人生、練れてねーよ」
上:「そうやなぁ。何か打ち込めるもんがあるっちゅーことかな。勉強にしろ、弓道にしろ、仕事にしろ、何にもすることあらへんかったら、つまらんと思うし」
唐:「さすがに二年の差を感じる。俺も森野さん同様、何も思い浮かばない。とりあえず学生の本分を全うして、後悔しても立ち直りながら生きて行きますよ。そうしたら、何が幸せだったかわかるかも」
森:「深いなぁ、俺と一緒じゃないじゃん。ほら見ろ、ウ吉が感動して呆けてるぞ?」
図星を指されたかのように、真嶋トオルの顔は見る見る赤くなる。
唐:「ウ吉君、惚れ直した?」
ト:「何でそうなるんですか?! せっかくマジで感動してたのにぃ」


13 過去に戻ってやり直せるとしたら、いつに戻り、何をしたい?

唐:「まだないですねぇ。北斗との勝負だって、これからいくらでも試合出来るし」
森:「北斗って?」
上:「こいつの兄貴。情報によると、今のところライバルは兄貴らしい」
唐:「さっきから情報って、それって誰からです?」
上:「ウ吉」
唐:「ま・じ・ま〜?」
ト:「あ、あ、それで森野さん達は?!」
森:「俺? そうだなぁ、こいつ(=上芝)の『射』を見る前に戻って、予定通り弓道部からオサラバする。そんでバイトに明け暮れて、もっと楽しい高校生ライフを送るさ」
上:「親の反対押し切って大阪に残るってシチュエーションも有りやな。したら、こんな素人の『射』に惑わされんですんだかも知れんし」
森:「えー、俺に会いたくなかったのかよ?」
上:「あのなぁ、おまえ、さっきの答えと矛盾してんで。弓道部辞めとったら、どっちみち俺とは会えてへんやんか。俺は弓、辞める気なかったからな。クラスも違うし、帰宅部やったら一生会わんかったやろ?」
森:「あ、そっか」
ト:「何か、滝澤先輩の『影』が見え隠れするんですけど、俺の気のせいッスかね?」
森:「滝澤って誰さ?」
唐:「俺の同級で、限りなくホモです」
森:「止めてくれよ。俺達は卯月屋サイトで唯一、健全なシリーズの主人公なんだからさぁ」
上:「気色悪う。見てみぃ、サブイボ(=鳥肌)たったやんか」
唐:「でも案外、読者は期待してるかも知れませんよ。何だったらオッズ、立てましょうか?」
森・上:「立てなくていい!」


14 お互いの物語の中で、親友になれると思える人物は?

唐:「問10でも言ったけど『放課後シリーズ』って限定されるんですよね。今のところ動いてるキャラって、実質四人だし。しいて言えば、何となくウ吉君に感じが似ていなくもない森野さんかな」
森:「え?! 何で俺がウ吉と似てるんだ?!」
ト:「嫌なんですか?!」
唐:「案外、熱くなりそうだから。弓道に開眼したみたいだし、大学に行ったら真面目に部活するんじゃないですか?」
森:「あ、上芝、何笑ってんだよ?!」
上:「別に。なかなかよく掴んでんなぁと思て」
唐:「上芝さんは?」
上:「せやから、人数多すぎんねん、自分とこ」
森:「こいつは広く浅くだからな、親友なんて出来るもんか」
上:「人のこと、言えんやろ? ほな、おまえは誰、選ぶねん?」
森:「ウ吉でいいよ」
ト:「『で』ってなんですか、『で』って?」
森:「光栄だと思えよ。俺が『親友』って呼んでやるって言ってんだぜ?」
ト:「なんかその言い方、京極さんを思い出すんですけど」


15 終了です。ご感想は?

ト:「…やっと終わった。俺、もう帰りますからね」
森:「なかなか楽しかったな。他校生との交流もたまにはいいかも」
上:「受験生にはいいリフレッシュになったわ」
唐:「ウ吉君にも久々に会えたし。やっぱりウ吉君が一番、からかい甲斐があるよ」
森:「うんうん、可愛げがある。俺んとこの後輩’sにも見習わせたいな。あいつら、変にしっかりしてるから」
ト:「きっと、そうならざるを得なかったんだ」
上:「また自爆したいみたいやな、自分?」
森:「ウ吉、うちの上芝は何気に恐いぞ〜」
上:「何にしても、このお膳立てをしてくれた宮城あ・おばさんには感謝やな?」
ト:「あの…、何か変なところで切れてんですけど?」
森:「上芝、もっと敬意表さないとダメじゃん。うちの頼りない作者と付き合ってくれてんだからさ」
上:「作者なぁ。あいつのBL体質とか言うのんで、俺らの間も疑われてええ迷惑や」
唐:「じゃ、俺達、これで」
森:「おう、また遊びに来いよ。まだしばらく『高校生』してっからさ。ウ吉もな」
ト:「もうしばらく、アメリカにいさせてください…」


この回答は、宮城あおばさんに捧げます(や、要らないかも知れませんが・汗)



       ※ プラウザを閉じて、お戻りください