[ 三人寄れば文殊の知恵バトン ]


けいさん宅からは「エツ」をお借りして、京極とトオルの三人で作ってみました。



1 まずは、お互いの自己紹介をしてください。


エツ :「調律師」
トオル:「もうちょっと詳しく紹介しましょうよ」
京極 :「名脇役」
トオル:「だから、もうちょっと詳しく……」
エツ :「えっ?京極君って、主役じゃないの?」
トオル:「態度デカいからよく勘違いされるんですけど、実はオレが『輝』の主役ッス……」



2 では問題をはじめます。この三人を一言で表した言葉を答えなさい。


京極 :「そっちの二人は、ヘタレ主人公」
トオル:「京極さん、三人共通ですって!っつうか、オレはヘタレじゃありません」
京極 :「お前はヘタレだろ?女から国際電話までかけてもらって、告白できないんだからな」
エツ :「それは充分ヘタレだと思うな」
トオル:「って、エツさんに言われたくないんだけど?」
エツ :「俺のどこがヘタレだ?」
トオル:「英介さんに対する態度は、明らかにヘタレだったと思いますけど?」
エツ :「いや、あれは過去のことで……」
京極 :「過去じゃないだろ?現在進行形のヘタレだ。今のパートナーだって、あんなに押しが弱くちゃ満足しないはずだ。俺だったらユアンの方が話も早くて、付き合い易いと思う」
エツ :「君達に共通するのは毒舌か?」
京極 :「それならアンタだって。調律師が客に説教たれるのは、どうかと思うけど?」
エツ :「あれは調律師としての俺のポリシーだ」
トオル:「あのう……エンドレスになりそうなので、とりあえず体育会系って事でまとめませんか?」
エツ&京極:「一緒にするな!」



3 もしこの三人で、無人島で暮らすなら、どうやって切り抜けますか。


京極 :「あり得ねえな」
エツ :「同感」
トオル:「会話だけでも噛み合わないのに、暮らすなんて絶対無理ッス!」



4 どうしても、ひとりをおいて行かないと行けないなら…どうします?


京極 :「一番足手まといになりそうなのは、トオルだろ?」
エツ :「いや、俺が残っても良いよ」
トオル:「本当ッスか?さすがエツさんって大人だぁ!」
京極 :「バ〜カ!このおっさんは、俺達と過ごすより一人の方がマシだと言っているんだ。それぐらい気付けよ」
トオル:「そ、そうなんですか?」
エツ :苦笑



5 互いの長所・短所について議論しなさい


京極 :エツを指して「ホモ、ヘタレ、オヤジ」
  トオルを指して「バカ、ヘタレ、ガキ」
トオル:「京極さん、短所しか言っていないッスよ!」
京極 :「だったら手始めに、俺の長所を言ってみろ」
トオル:「なんで自分だけ長所なんですか?」
京極 :「俺に短所があると思うのか?この俺に?」
トオル:「……」(絶句)
エツ :「なんだかトオル君が気の毒になってきたな。もしかして『輝』の主役って、あんまり大事にされていない?」
トオル:「そうなんッスよ!分かってもらえますか? うちのオバサン(あおば)の方針だと思うんですけど、あんまり良い思いさせてもらっていないです」
京極 :「主役同士で傷舐めあうつもりか?気の毒に思う観点が違うだろ?」
トオル:「へっ?」
京極 :「そもそも俺達の不幸は、あのオバサンから生み出された事だ」
トオル:「いや、その件に関しては感謝していますよ。なんだかんだ言って、可愛がってもらっていますから」
京極 :「あれだけ虐められておいて、オマエまさかM?」
トオル:「違いますよ。虐められているわけじゃなくて、試練というんです。たぶん……」
京極 :「可愛がってもらっているだと?それは勘違いだ。あのオバサンは、毎週更新後に『今週のお話』のパロ作って、物書き仲間と笑うのが楽しみで連載を続けているんだぞ」
トオル:「マ、マジッスか?」
エツ :「それは酷いな」
京極 :「断っておくが、アンタのとこの紙森って人も加わっている。彼女の場合、主にホモ・ネタらしいがな。誰が一番色気あるとか、秘かにオヤジ祭りを開催して二人で盛り上がっていると聞いたぜ。ちなみに俺は『オヤジ・予備群』と言われた」
トオル:「二人とも爽やかな青春物を目指しているって言っていたのに、腐れているなぁ」
エツ :「し、知らなかった……」
トオル:「2番の答えって、もしかしてこれかも?」
京極 :「ああ、そうだな。俺達に共通するのは、生みの親が妄想好きなオタクってところだな」
トオル:「一言で言い表せば『オタクの子』?なんか嬉しくない響きだ……」



6  この中の誰かと結婚しなければいけないとしたら?


京極 :「おっさんとトオルで決まりだ」
トオル:「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。男同士じゃないッスか?」
京極 :「このおっさんはホモだから、何の問題もない」
トオル:「オレはノーマルです!」
京極 :「心配するな。どの道オマエは滝澤に食われる運命だし、相手が変わっただけだから、最小限のリスクで済む」
エツ :「ちょっと待ってくれ。俺にも好みがあるし、それに未成年はちょっと……」
トオル:「誰がガキだって!?」
京極 :「トオル、そこキレるとこじゃねえから」
トオル:「す、すみません。つい……次の質問いきましょう」



7 互いにあだ名をつけるとしたら?


トオル:「もう、こういう質問止めましょうよ。このメンバーじゃケンカになるに決まっているじゃないッスか」
京極 :「面倒臭いから『名脇役』と『ヘタレ主人公』でいいだろ?」
エツ :「誰が!?」
トオル:「そうですよ、京極さん。エツさんは天才ヴァイオリニストのサク也さんも認めるピアノの名手なんッスよ? こう見えても……」
エツ :「トオル君?君って一言多いって言われない?」
トオル:「あ、いや……尊敬していますよ、マジで。なんつうか、秘めた才能って言うんですかね? 格好良いよなぁ」
京極 :「秘めたままで終わるなら、最初から無いのと同じだ。トオルも原石だと言われながら、一向に芽が出ないし。そんな事で主役が務まるのか?」
トオル:「放って置いてください!てか、さっきから京極さん、妙に『主役』にこだわっていませんか? あ、分かった!自分だけ脇役だから拗ねているんだ!」
京極 :「トオル……俺にケンカ売る気か?なんだったら日本に帰れなくしてやってもいいんだぞ?」
トオル:「ス、スミマセン!」(←本当にやりかねないと思っている)



8 お互いの体が入れ替わったらどうしますか


京極 :「せっかくここまで鍛え上げたのに、なんでコイツ等と入れ替わらなきゃならないんだ?」
トオル:「京極さんは自分大好きですからねぇ。オレはエツさんになってみたいな。色んなピアニストに会えるんでしょ?」
エツ :「へえ……体育会系なのにピアノに興味あるのかい?」
トオル:「こう見えても、オレは子供の頃から親父に仕込まれているから、一通り楽器は弾けますよ」
エツ :「スポーツじゃなくて、楽器?」
トオル:「一応トレーニングの一環としてかな?『めんたいこトレーニング』ってヤツ?」
京極 :「それを言うなら、メンタルトレーニングだろ?やっぱりバカだな、オマエ」
エツ :「トオル君、ごめん。さすがにフォローできない」



9 三人で遊ぶなら何をする?


京極 :「3Pは御免だぞ」
トオル:「そ、そんな事、誰も言ってないッスから!」
エツ :「案外、チェスとかオセロとか、頭を使うゲームなら面白いかもね。ほら、テニスもサッカーもフォーメーションを考えて戦略を練るところとか、共通しているし」
京極 :「どうしてもと言うなら、俺のキャラからして攻めだろうな」
トオル:「だから3Pから離れてくださいって!」
京極 :「トオルは受けだろ?」
トオル:「なんでオレが受けなんッスか!?」
京極 :「ヘタレに攻められるとイラつく」
トオル:「京極さん、知らないんですか?ヘタレ攻めは立派な王道なんッスよ?」
エツ :「二人とも話し聞こうよ」



10 もし、お互いの物語世界の登場人物になれるとしたらどんな役割がいい?


トオル:「オレ、英介さんがいい!」
エツ :「どうして?」
トオル:「エツさんとサク也さんの友達になれて、ノーマルでいられる役は英介さんしかいないっしょ?」
エツ :「さり気なくキツイ事言うね」
トオル:「スイマセン。本当はエツさんの弟役も良いかなって思ったけど、英介さんの方がハッピーエンドだし。オレも奈緒と……なんてね!(照) そう言うエツさんは、どうなんですか?」
エツ :「俺はそうだな……唐沢君の役とか、面白そうかな。目立つの嫌いだし」
トオル:「や、あの先輩は目立たないのではなくて、影で悪さをするのが好きなんです。そうとう性格の悪い人じゃないと務まらないかと……」
エツ :「そ、そうなんだ」
京極 :「年齢的に、トオルかハルキの親父がいいんじゃねエか?」
エツ :「そこまでオヤジじゃないと思うけど」
トオル:「うちの親父は論外だけど、ハルキの親父役なら合うかも。面倒見のいいところも似ている気がする」
エツ :「ところで京極君は?」
京極 :「俺は俺のままでいい」
トオル:「そう言うと思いました」
京極 :「だが、あえて言うなら……」
トオル:「あえて言うなら?」
京極 :エツを指して「アンタがいい」
トオル:「なんだ、京極さん。本当はエツさんのこと、気に入っているんでしょ?」
京極 :「いや、主役だから」
トオル:「やっぱり主役になりたかったんだ」



11 生まれ変わったら何になりたいですか?


京極 :「俺はこのままでいい」
トオル:「はいはい」
エツ :「俺も」
トオル:「オレは違う親父の子供に生まれたい」(←切実な願い)



12  貴方にとって、本当の幸せとは何ですか?


エツ :「心から好きな人と平凡な生活を送れることかな?」
トオル:「あ、オレも賛成! 平凡な日常があって、そこに好きな人がいれば充分ですよね〜!」
京極 :「俺もそう思う」
トオル:「ゲッ!?意外だ」
京極 :「日々の地味な練習があって、そこに飛びっきり上等なライバルがいて。惰性に傾きそうになる自分を刺激しながら、切磋琢磨する。その結果、そいつを大舞台で完膚なきまでに叩き潰せたら、最高だ」
トオル:「そんな事だろうと思いました。京極さん、それは平凡な日常とは言いません」



13 過去に戻ってやり直せるとしたら、いつに戻り、何をしたい?


エツ :「今の生活に満足しているけど、強いてあげれば学生時代に戻って、本気でピアノに打ち込むかな?」
トオル:「調律師じゃなくて、ピアニストになりたいとか?」
エツ :「いや、ある人のヴァイオリンに相応しくなるように」
京極 :「このおっさん、最後の最後でのろけやがった」
エツ :「京極君はやり直したいとか思わないだろ?」
トオル:「後悔とは無縁ですからね」
京極 :「そんな事はない。中学生の都大会に戻って、成田ともう一度勝負したい。今度こそ絶対勝ってやる」
トオル:「負けず嫌いですからねぇ」
京極 :「オマエはどうなんだよ、トオル?」
トオル:「オレは初めてレギュラーを取った後。ちゃんと奈緒に告白しておけば良かったかなって」
京極 :「オマエものろけかよ。俺とした事が、つまらん奴等と無駄な時間を過ごしちまった」



14 終了です。ご感想は?


エツ :「今どきの中高生の凄さが分かって、それなりに参考になったよ」
京極 :「綺麗にまとめようとするなって。どうせ時間の無駄だと思っているんだろ?」
エツ :「そうでもないさ。どんな出会いも無駄じゃない」
トオル:「オレもそう信じたいッス」
京極 :「ふん、そういう事にしておいてやる。俺等はともかく、うちのオバサンは、アンタんとこの紙森って人と『出会えて良かった』と言っているからな」
トオル:「それに今日は大事な日ですからね!」
エツ :「大事な日?」
トオル:「エツさん、忘れちゃっているんですか? 生みの親が泣きますよ?」
エツ :「ああ、そうか!」
トオル:「んじゃ、そういう事で……紙森さん、お誕生日おめでとうございます! オレ、紙森さんン家の人達好きだから、これからもガンガン活躍させてくださいね」
エツ :「俺は後で彼女の脳内で祝う事にするよ」
トオル:「京極さんからも何か言ってください。くれぐれも常識の範囲でお願いしますね」
京極 :「分かっている。紙森さん、お誕生日おめでとう」
トオル:「それだけですかぁ!?」
京極 :「常識の範囲内でまとめると、これしかない」
トオル:「もう少し心を込めましょうよ」
京極 :「タ〜コ!オマエと違って、俺の場合はたった一言に重みがあるんだよ。彼女も分かっているはずだ。俺の『おめでとう』は百人分の祝福に匹敵することをな!」
トオル:「紙森さん、せっかく京極さんを指名してくれたのに、どこまでも俺様キャラでスミマセン。こんなところで勘弁してください!」



15 追加の質問 : お互いの物語の中で、親友になれると思える人物をあげてください






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