■ あとがき  



 最後まで御付き合い頂き、ありがとうございました。


 単発で発表してから4年半、連載にしてから3年半、完結までにかかってしまいました。自分でもびっくりです。
 大雑把なプロットしか立てず、本文はその時その時書いて出しすると言うやり方の限界を感じています。一年半近く放置していることを知った時のショックと言ったら。
 これではいけない…と、終わりまで粗筋仕立てにプロットを立て直しましたところ、秋からの(私基準)怒涛の更新。やれば出来る、自分!(だったら最初からしろよと言う話)
 今まで詳細なプロットは書き上げた満足感をいち早く得てしまい、書く気が失せがちになると言うことで避けてきましたが、これも慣れなんだろうなぁと思います。これから少し学び直さないと。


 そんな難産の末にめでたく完結を見た『温かな時間』ですが、佐東と館野の間ですべてが解決したわけではありません。主に、館野ですが。
 館野はまだ結婚していたことを話していませんし、北条との間にあったことも話せていません(まあ、話す必要もないけど)。元妻の千咲に離婚の理由を話せる日が来るのか、千咲は「不幸」のままでいいのか等々。
 佐東は気になりつつも、館野が話すまで待とうとしていますが、彼のようなタイプは聞きだしてやった方が良いのかも知れない。そこのところは客観的に見られる香西が「ああ言うタイプは多少強引に行った方が良いと思うぞ。流されてくれそうじゃん」と言っています。そのことに佐東が気づいてくれれば良いのですが(笑)。
 と言うか、作者、キャラに丸投げ状態で終わらせてしまいました。読み手の方々には消化不良なのでは思います。が、今作に関してはいっぱいいっぱいなので、うう、大目に見てやってください。
 sideと言う形で、少しずつ消化していければと思っています。残りの悪友三人のことも書きたいし。
 佐東、果たして満願成就(?)出来るのか? 五月のお泊り会ではどうなるのか?
 ええ、私も気になります(ダメぢゃん・笑)。


 言い訳じみた長たらしいあとがきにまで御付き合い頂き、ありがとうございました。
 お読みくださったすべての方に感謝を込めて、この作品を捧げます。
 
 2013.01.30 紙森けい




 
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