[ 微かな熱 ]

 私立遥明学院高校弓道部のゴールデン・ウィーク合宿は、二日目に入っていた。
 巻き藁の準備をしている二年生の杉浦と小橋に、
「杉浦、小橋、極悪コンビはどこ行ったんだ?」
と声がかかる。振り返るとOBの森野(あきら)が立っていた。杉浦と小橋は「知りません」と答えたかった。しかし、体育会系の上下関係にそれは許されない。二人は唇を一度引き結んで、極悪コンビの行方を各自の中で確認する。
 『極悪コンビ』と言うのは、弓道部・現主将の森野(ひかる)と、副将の上芝知己のことである。二人とも遥明史上最強の射手でありながら、最悪の主将・副将と言われていた。前者はとにかく基礎練習嫌いのサボり魔王、後者は面倒くさがり屋でマイペース大王。二年生の杉浦祥吾と小橋裕也に運営から後輩指導まで押し付けて、いつもどこかに姿をくらましていた。
「上芝先輩は一年生が見てます」
 上芝知己の行方を小橋が答えた。と言っても、これは三十分ほど前までの情報で最新ではない。
「お、新入生の射を見てんのか?」
 森野兄が意外そうに聞き返す。
 小橋は、『を』ではなく『が』だと助詞を訂正した。つまり上芝が練習している様子を、新入部員が見学しているのだと。
(あのものぐさが指導なんかするもんか)
とは、小橋の心の声である。
「何であれ上芝は良しとして、皓だ。杉浦、皓を探してこい。まったく、何のためのGW合宿なんだ」
(あんたの弟でしょうが)
 これは杉浦。やはり面と向かって声に出来るはずもなく、杉浦は短く「ウス」と返事をして駆け出した。主将の行きそうな場所は察しがついている。こんな天気の良い日は、たいてい裏庭の楠木の根元か、中庭の生垣の裏側か、屋上の貯水タンクの陰で寝転がっているはずだった。気温も上がってきたし、多分、涼しげな蔭を作る楠木の根元辺り。森野のお守りを新入生の頃からさせられて得た知識だが、それもなんだか釈然としない。
「小橋は上芝が逃げないように見張っておけよ。俺達は二、三年を見るから」
 走って行く杉浦の後姿を気の毒に思いながら見送っていた小橋は、自分にもお鉢が回ってきてため息をついた。それから杉浦同様、無用な口答えをせず、「はい」と答えて弓道場に向かった。




 杉浦は裏庭の楠木の根元に投げ出された足を見つけた。予想通りで複雑な気持ちだ。一度で見つけるにこしたことはないのだが、行動パターンを読めるのは、何度もこうしたことを繰り返しているからに他ならない。
「先輩、OB達が来てます。戻ってください」
 森野皓は目の上に置いた腕を少しずらした。「OB?」と言った後、森野兄も来ているのかと確認した。
「来てます」
「うるさいから、行方知れずにしとけよ」
「俺が叱られます」
 森野は「ふーん」と返事とも伸びによるともわからない声を発して、あお向けの身体を横向けにした。白い弓道衣はあちこちに下草の緑が移って、すっかりしわくちゃだ。『弓道衣は常に清潔にして、皺や乱れのないように気をつけること』と言う基本は、端から無視されている。
 とにかく戻ってくれと、念押しして立ち去ろうとすると、
「上芝はぁ?」
とふにゃふにゃした声が杉浦の背中を呼び止めた。
「上芝先輩は道場にいますよ。ちゃんと一年に模範を示してます」
 嘘じゃない。一年生の前で練習していることには変わりはない。指導しているかどうかは別として、たとえ本人の意図するところではないにしろ、その射を後輩に見せているのだから。極悪コンビの片割れとは言え、まだしも上芝知己の方が杉浦にはマシに思えた。
「嘘つけ。あいつが一年の練習を見るもんか」
 さすがに片割れ、よく知っている。
「だから、模範を示してるって言いました。それでも新入部員には充分なんです。親睦合宿なんですから」
 GWの間、こうして合宿しているのだって、四月に入った新入部員に弓道のいろはを教えることと、手っ取り早く親睦を深めることが目的だった。率先してそれに従事すべき主将がこれでは、嫌味の一つも二つも三つも言いたくなろうってものだ。
「わかった、わかった。後で行くってば」
 真実味に欠ける言葉を、おざなりに返す森野をねめつけて、杉浦はさっさとその場を離れた。




 副将・上芝知己の射は基本に忠実で、一年生の模範としては最高の射である。
 物見から打ち起こし、引き分けまでの動作には、無駄な動きが入り込む余地がない。一年生は彼の射法八節に釘付けだった――腹が立つほど美しく、控えに座る小橋もまた、一年生と変らぬ視線でその射の行方を見つづけた。
(まったく。射だけは最高なんだ、射だけは。副将にしろ、主将にしろ)
 八割方的中の射。今日は結構集中しているな…と小橋は思った。この副将はなかなかエンジンがかからないので有名だ。試合はともかく、練習ではすぐに「飽きた」と控えに座ってしまう。それでいて試合となるとあっさりベスト4に残って、団体戦ではほとんど外さなかった。
 小橋は隣に人の気配を感じて顔を向けた。杉浦が腰を下ろすところだった。確か主将を探しに行ったはず。
「森野先輩は?」
 声を抑えて耳打ちする。
「見つけた。一応、言うだけ言って来た」
「上芝先輩がここにいるの、言ったのか?」
「うん。なんだ、これ? 上芝親衛隊かよ」
 上芝の射に見入る一年生と、上座に座るOBの表情を見ながら、杉浦が言った。小橋はギャラリーの様子を見回し苦笑する。その視線は、弓道場の入り口に止まった。
 小橋の視線に気づいて、杉浦が振り返った。森野皓だ。二人が顔を見合わせる間に彼は一礼して道場に入り、静かな動作で上芝知己の左の射位についた。
 弓を番え、物見から引き分け。流れるような動作で、二本の弓は交互に音を発した。主将と副将が並び射る姿に、小橋も杉浦も見入ってしまう。
 森野の弓は上芝とは対照的だ。『柔よく剛を制す』と言葉があるが、森野の弓は『剛よく全てを制す』だった。すべてを圧してねじ伏せる。
「力任せに引くだけの、威圧する射ぁやんけ。見てるだけで疲れるわ」
とは上芝の言葉だ。
 標準的な体型で、際立って大きいわけでもない森野であったが、弓を引く姿はかなり大きく見えた。周りの空気をすべて取り込んで、エネルギーにしているかのようで、圧倒された他の射手は、自分の射を一瞬、忘れてしまうのだった。
 上芝は射位から外れ、記録をつけていた一年生のところに近づいた。記録ノートを覗き込むと、それから道場を出て行った。
 小橋もそのノートを見る。五十二本引いて四十三本までは、八割方がほぼ的心に的中、後の九本は皆中ではあるものの、的心からは大きく外れていた。森野が隣で引き始めてからの射だ。上芝が出際に小さく息を吐いたように見えたのは、気のせいだろうか?




 GW合宿は三、四、五日の三連休を利用して、校内で行われる。寝泊りはレクリエーション・ルーム、当然、学生食堂は稼動していないから、三食は部員の当番制で作られた。
 買出し係の杉浦と小橋は一年生を引き連れ、スーパーの袋を一つずつ手にして並んで歩いていた。
「おまえ、気づいてた?」
 小橋の目的語も何もない、質問と言うには不完全なそれに、
「主将はどこでサボってても、上芝先輩が引いてると現れるってことか?」
と杉浦はあっさり答えた。実は小橋の意図した答えではない。ただ即答だった上に、全く関連ないことでもなかったので、小橋はそれを受けて続ける。
「やっぱり、そうなの? …じゃあさ、上芝先輩は森野先輩が来たら、引くの止めるってことは?」
「いや、それは知らない。そうなのか?」
「多分、そうじゃないかなって思う。今日、並んで引いてただろ? あれ見て思ったんだけど」
 小橋の言葉に杉浦は道場でのことを思い返した。
「今日、上芝先輩、何射だっけ?」
「五十二」
 五十二射なら上芝の連射にしては多い方だから、ちょうど止め時だったんじゃないだろうか…と杉浦は言おうとして、「待てよ」とまた考える。
(そう言えば、上芝先輩が連射するのって、いつも森野先輩のサボってる時だな)
 上芝が連射を始めると、それまで雲隠れしていた森野がどこからともなく現れて、横に並んで引き始めるのだ。上芝はしばらく、付き合い程度に引いて、すぐに場を離れた。それが「上芝は気まぐれでマイペース」の由縁の一つとなっているが、本当に気まぐれで手を止めているのだろうか?
「言われてみれば」
 杉浦は小橋を見る。彼が頷いた。
 彼らが森野皓と上芝知己の『見張り番』となって約一年。当初はずい分と手古摺った。杉浦は森野の姿を探すだけで精一杯。やっと見つけたはいいが、今度は一所に縛り付けておくのに苦心した。小橋は上芝のペースを掴めなくて右往左往。いつが消え時、現われ時かわからなくて、それこそ張り付いていることしか出来なかった。
 それがいつの頃からか、あの二人には奇妙な法則があることに気づく。
 森野は上芝が弓道場に居る時――あるいは居ると知った時、必ず姿を現した。「居る」だけでは効力がなく、行射していることが絶対条件だ。
 上芝はと言えば反対に、森野が弓道場に居ない時に限って連射を行った。淡々としながらも集中力は途切れない。ただ、森野が隣で引き始めると途端に散漫となり、行射を止めてふらふらと道場を出て行くのだった。
 この法則はそれぞれの見張り番二人が漠然と感じ取ったことで、杉浦も小橋も今まで互いに話すことはなかった。
「ドライな関係だと思ってたけどね」
 小橋は去年の夏のミニ合宿を思い返す。彼が上芝に対して、妙な違和感を初めて持ったのは、その合宿だった。状況は今日と同じ。途中から隣で森野が引き始めると、上芝は見る間に調子を落とし、ついには眼鏡を弦で払うミスを犯した。スペアの眼鏡を取りに出た彼に付いて歩いた廊下で、交わした一言二言の会話。その中に飄々とした普段の上芝らしからぬ言葉を、小橋は拾った。


『コンタクトにしないんですか?』
『コンタクト、合わへんねん。慣れるん待っとったら……』


 言葉の最後はその時は聞き逃したが、「引き離される」ではないかと、(のち)に小橋は思うようになった。
 弱小の遥明弓道部を、無意識であるにせよ引っ張ってきたのは森野と上芝だ。小橋達が入部した頃にはすでに、将来の主将・副将、そしてライバル同士足ると目されていたが、本人達には微塵もその気は感じられなかった。『極悪コンビ』として一括りにされてはいても、特別、仲が良くも悪くもなく、部活以外で二人一緒にいるところを見たことはない。むしろ彼らの間は、限りなくドライに見えた…のに。
「でも上芝先輩の矢筋を見る目は、真剣だ」
 杉浦は射位に並ぶ主将と副将の姿を思い出す。森野は間に何人入ろうと、必ず、上芝の左に位置を取った。目の前にする恰好だ。上芝の離れを確認し、ゆっくりと打ち起こす。彼の矢の行方から決して目を離さない。的中を見届けると、それを追うかのように森野の矢は放たれた。
 あの目――表情は、あの一瞬にだけしか見られない。
「何だろう?」
 小橋が呟く。
「何だろうな?」
 杉浦が呟く。
 傾きかけた陽を背に受けて、彼らの影が伸びる。それを目で追って、会話は一旦、途切れた。
 二人の中に、疑問を残したままに。




「何だ、おまえ達か」
 道場の入り口に姿を見せたのは、森野だった。合宿三日目の早朝のことである。自主練習の為、一時間ほど前から行射していた杉浦と小橋は、小休止のために控えに座ったところだったが、思わぬ彼の出現に腰が浮いた。
「こんな早くから自主練って、真面目だなぁ」
 森野は一礼して道場に入ると、二人の元に歩み寄り、腰を下ろした。一応は弓道衣姿だが、髪は梳かされず、くせっ毛とも寝癖とも取れる様子に揺れている。
 仕事をしない主将・副将に代わって、他の三年生と共にこの合宿をしきり、その合間に極悪コンビのお守りでは、まともに行射する時間が取れない。インターハイの地区予選は目前。いくら親睦を目的とした合宿であっても、三日間を無駄に出来るほど、杉浦と小橋に余裕はなかった。弓道部は二年連続のインターハイ出場を期待されている。個人戦はともかく、団体では二人も頭数に入っていた。
「誰かさん達の代わりに働いてますから、練習する時間が朝しかないんです」
 そんな事情で早朝練習を余儀なくされている小橋の、嫌味を含んだ返しだったが、森野は気にする風でもなく、付属についたあくびが憎たらしい。
「先輩こそ、こんな早くにどうしたんです? いつも朝飯ギリまで起きないくせに」
 杉浦は小橋同様の口調で尋ねた。極悪コンビに対して二人は、先輩・後輩の立場を超えて容赦がない。
「OBのいびきがうるさくて、目が覚めたんだよ」
 これにも森野は軽く答えた。嫌味も慣れると効果がないのだろう。
「だからって、朝練ですか?」
と言おうとした杉浦の頭に、ある事が浮かんだ――もしかして上芝の姿がなかったのではないか。それで森野は、上芝が自主練で弓道場にいると思って、ここに来たのではないか。
 OBのいびきを避けて二度寝をする場所なら、森野にはいくらでもある。弓道場の隅でと考えたとしても、弓道衣に着替える必要はない。それに不思議と彼は、たとえ休憩時間であっても弓道場を『寝床』にしたことはなかった。そこのところは、ちゃんと弁えているのかも知れない。
「上芝先輩なら、来てませんよ」
 だから杉浦は質問を摩り替えた。さすがに森野も意外そうな顔をした。
「上芝先輩が朝練してると思ったんでしょ?」
「まあな、布団、片してあったし。昨日は見逃したからな」
 表情はすぐに元に戻った。
「見逃したって、何かあるんですか?」
 小橋は思い切って尋ねる。
 こんなに穏やかに、ゆっくり話す機会など滅多とない。見張り役二人と極悪コンビは追いつ追われつの関係で、交わす会話も小言と逃げ口上がほとんどだったからだ。
「俺、あいつの『射』のファンなの」
 森野は事も無げに答えた。
「ファン?」
「そ。だからあいつの『射』は、漏れなく見たいんだ」
 杉浦と小橋は顔を見合わせる。
 確かに上芝の射には教本通りの美しさがある。しかし裏を返せば、基本に忠実で、ただ正確なだけの射とも捉えられた。見る側にとっては、森野の射の方がよほど面白い。去年の新入部員は最終的に、上芝の射を基本とし、森野の射を目標とした。多分、今年の新入部員も、同じ道を辿ることだろう。
 言わば遥明弓道部の頂点に立つ森野が、基本に忠実な上芝の射のファンだと言うのは、俄かには信じがたかった。
「そんなにすごい射だとは、思わないけど…」
 小橋はつい本音を漏らしてしまう。言って「あ」と口を噤んだ。いくら極悪コンビに容赦ないからと言って、これは言い過ぎかも知れないと思ったからだ。上芝の技量は、自分達よりかなり上であるのは事実なのだから。
 森野はニヤリと笑う。
「基本に忠実なだけの『射』しか、打ってねぇからな、あいつ」
 失言で俯き加減になっていた小橋は顔を上げる。
「違うんですか?」
「今は違わない。でも本当の『射』は違う…と思う。俺も一度しか見たことないんだ」
「本当の射って?」
「それは、な・い・しょ(内緒)」
 森野は片目を瞑り、口元に指を立て、おどけて答えた。これには小橋も杉浦も力が抜ける。森野はその様子を見て、今度は声を上げて笑った。
「冗談なんですか?!」
 ムッとする杉浦を尻目に、彼の笑いは止まらなかった。それから「冗談じゃねぇよ」と、真剣みの感じられない答えを返した。後輩二人の疑いの眼差しを受けて、
「言葉で言っても、多分、わかんないと思うな。俺、国語、苦手だし」
ようやく森野の笑いは収まる。
「実際見て、感じないと。あれはそんな『射』だ。あいつのあの『射』をもう一度見るために、俺は引いてんの。だから見逃したくないんだよ、いつの『射』も…」
 少しトーンが下がった。自分でも気がついたのか、森野は途端にいつもの調子に戻る。
「あ、今のはオフレコだかんな。おまえ達にはいつも苦労かけてるらしい(・・・)から、大サービスだ。墓場まで持ってけよ」
「そんな大層なもんなんですか?」
 『上芝の本当の射』説に、現実感が湧かない杉浦の減らない口の端を、森野の両手が摘む。「いへへへへ、ぎふ、ぎふ!(=いてててて、ギブ、ギブ)」と言う杉浦の抗議は無視された。
 その様子を横目で見ながら、小橋は森野の言葉を反芻する。
(本当の射…か)
  上芝の『本当の射』、そんなものがあるのだろうか? 基本に忠実で美しい今の『射』でも、充分、上芝の『射』に見える。杉浦同様、疑問が消えない小橋だった。
 時計は起床時間を差していた。朝食係の当番になっている杉浦と小橋は、後片付けを始める。森野は残ってまで打つ気はなかったようで、結局、一本も打たないまま、二人と共に道場を出た。
 レクリエーション・ルームに向かう途中で、学食の方から歩いてくる上芝と出会う。ジャージ姿で、いかにも眠そうだった。
「おまえ、どこ行ってたんだよ?」
 森野の問いに、彼は自分で肩を揉みながら、首をコキコキと鳴らす。
「いびきがうるそーて寝れんかったから、談話室で寝てた。何や、朝練でもしとったんか?」
 三人の(なり)を見て、上芝が尋ねる。
「したさ」
と答えたのは森野だったが、杉浦と小橋は「うそつけ」と心の内でツッコミを入れた。その声なき声は上芝に聞こえたらしく、疑わしい目を森野に向ける。
「おまえが? いつからそない、真面目になったんや?」
「俺はいつだって弓には真面目だぞ」
「GWはあと三日あるねんから、大雨にせんとってくれよ。世間に迷惑やから」
「なんだ、そりゃ? 失礼だな」
 森野と上芝は並んでレクリエーション・ルームに向かう。杉浦と小橋もその後に続いた。
 とりとめもない会話を交わしながら、前を行く二人。彼らの間には不可解な法則があって、それは微かに発熱している――周りに気づかれることなく、静かに帯びる熱だ。
 森野の『熱』には少し触れた。上芝のそれはまだ正体が知れない。が、確かに感じられる。
 後輩二人は前を行く二人の後ろ姿を交互に見ながら、「『極悪コンビ』、なかなか奥深いかも…」と呟いた。

 


                                       end

                                            2007.05.08

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