『翠滴』とは―― 


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Night gate様において、2008年10月から2010年8月まで連載された三部からなる看板小説。
建築学部の学生だった時見享一と建築調査に訪れた屋敷の若き当主・永邨周との運命的でドラマティックな出会いから、紆余曲折を経て真実の愛と絆で結ばれるまでが描かれています。
『眠りの海で青い魚は恋をする』は、『翠滴III』の登場人物三人を使わせて頂いた二次創作作品であり、特に瀬尾隆典の存在によって生まれました。
ちなみに『翠滴III』では、和輝はまだ5才の幼稚園児で、アレクセイに至っては本編最後の辺にちょこっと出てくる名も無き脇役(の割には、存在感ありまくり)です。





 『翠滴III』での瀬尾隆典とは――


瀬尾隆典と主人公・時見享一とはかつての親友同士。しかし時見の恋人を奪って結婚以来、絶交状態となっています。
実は、瀬尾は時見に対して友情ではなく恋情を抱いていましたが、同性であるがゆえに叶わないものと諦めていました。
時見の恋人を寝取って結婚したのも、彼女が「時見の恋人だったと言う証」を持っていたからで、自ずと結婚生活は破綻していきます。
やがて時見の恋人が同性であることを知るや、瀬尾は封じていた恋心を解き放し、彼を手に入れるため、あらゆる手段を用いて暴走するようになっていくのでした。





本編での瀬尾はかなり鬼畜な所業にも出て、時見の消化器官に心労による穴を空けさせるまでに至りますが、時折見せる心の機微、暴走する中に垣間見える切なさ、息子に対する父性等々が一部の読者(それは私)の心を鷲掴み……にした結果の産物が、今回の二次作品であります。
興味を持たれた方、瀬尾隆典の恋の結末をお読みになりたい方は、ぜひ『翠滴III』をお読みください。
ただし18禁作品で、主人公はあくまでも時見享一と永邨周の二人であり、彼らを中心に物語は展開していく上に、瀬尾隆典に関しては多少の美化フィルターが必要であることをご了承ください。


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