『愛シテル』に最後までお付き合い頂き、ありがとうございます。
この作品は『Slow Luv』のside『Shine your light on me』を書き上げた時、「あ、次は中原弟の話にしよう」と思いつき、生まれたものです。
『愛シテル』と言う題名にしたいきさつは、small talkにも書きましたが、使いたくても使えない「愛してる」を思いっきり使ってみたい…からで、そうなると日本人のカップルでは、私の技量では書けそうになかったので、相手も場所も外国にしたわけです。
当初、『Slow Luv』の敵役で消えて行くはずだったユアンでしたが、名前が気に入ってたのと、「このままじゃ、可哀想」と仏心が出まして、りく也の相手に大抜擢(笑)。
でもラストがあれですからねぇ、彼にはどうだったのか。
連載中も終わってみても、『愛シテル』は色々と考えさせられる作でした。
当初、決まっていたのは[四月]の病室シーンだけ。メニュー画面にはズラズラと並べていましたが、ぼんやりとエピソードが浮かんでいるだけで、中身はほとんど決まっていない状態で連載をスタートさせたんです。
だもんで、書けるエピから時系列を無視してUpして行きましたので、キャラの心理変化などが順を追えず、スタートから読んで頂いている方には、わかり辛かったのではないかと。
それと[九月]と[四月]は難しかったです。[九月]ではりく也の欠陥を、[四月]では再生の片鱗を描きたかったのですが、私の技量でどこまで描けているかと言うことと、題材が題材ですから。特に[四月]は、この手のエピが苦手な読み手さんもいらっしゃるでしょうから、不快な思いをなさったのではないかと思います。
注意書きをされる書き手さんもいらっしゃると知り、予告しようかとも悩みましたが、物語のクライマックスでもあり、あえてお知らせしませんでした。ご理解頂ければ幸いです。
連載中、「書けない、書けない」と言う私の愚痴にお付き合い下さった方々、どうもありがとうございました。
また、拍手やコメントをくださった皆さん、とても励まされ、書く意欲を頂きました。本当にありがとうございました。
オヤジ趣味丸出しな作品にお付き合い頂いた上に、このあとがきを今読んで下さってる読み手様、本当にありがとうございました。
すべての方に感謝をこめて。
2007.07.08 紙森けい
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