[ 鈍色 〜暗 示〜 ]
「あの男はやめておけ。報われない恋をしてどうする? 似合わないぞ」
「離してください」
「俺なら、君を満たしてやれる」
息がかかるほどの耳元でそう囁かれ、森澤の理性は限界点に達した。
「離せよっ!」
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