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ユアンと言う存在

とても嬉しくありがたいコメントを頂きました。
私が作り出したキャラクターを、大事に想ってくださり、これほどまでに好きになってくださって、とても感激しています。
以下はpatiレスですが、『愛シテル』と言う作品のネタバレも含みますので、未読の方で物語の結末等を知りたくない方は、ご注意ください。
そして拍手してくださった方々、ありがとうございます♪

続き

■N様(15日22時頃)
ユアンに対する想い、ありがとうございます。
同時に彼の死と、りく也のその後(ジェフリーに掻っ攫われてしまう結果)で辛い思いをさせてしまって申し訳ないです。
確かに、

>ジェフリー、4回も好きなだけ結婚して子供もこさえて、最後はリックもゲットってあんたユアンにあやまれー!!って感じで、死後のジェフリーとリックの話を読んだらとにかく号泣が止まらないです。

お気持ち、わかるような気がします。りく也一筋であったわけではなく、普通に結婚生活(それも4回も)して、子供も可愛い孫も手に入れているジェフリーに、ユアンが二十年かけて成しえなかったことをされてしまうのは、私が読者であっても怒ると思います。

でもね、りく也がそうして人に愛情(関心)を持てるようになったのは、ユアンの存在あったればこそなんですよ。
ユアンが愛を囁き続けなければ、りく也はきっと人として根本的に駄目なままでした。それなりに上手く世間を渡って行ったでしょうが、愛情を持って兄以外の人間と接することが出来ない、上辺だけの付き合いのまま人生を終えたかも知れません。

氷解していくがごとく、恋とは別次元の感情を、無意識にユアンに抱いていったからこその、今現在のりく也なのです。
「だったらユアンを退場させなくとも」と思われるかもですが、ユアンが生きていたら、りく也はおそらく変われなかったし、ずっとあのままで、誰の愛にも応えなかったでしょう。まあ、作者がそう設定しちゃってるからなんですが(笑)

「孝行したい時に親はなし」って言葉があるように、失ってみて初めてその存在の大きさに気づくことあります。存在して当たり前、空気のような存在、それがりく也の中の『ユアン』なんです。二十年と言う年月が作り出した存在であります。だからユアンを失ったりく也は、放心状態となって無自覚なまま世捨て人になったと言うね。

結果としてりく也はジェフリーと共に人生を歩く選択をするわけですが、だからと言ってユアンの存在が彼の中から消えるわけはないです。
恋愛として成就することはなかったユアンの想いですが、違う形でりく也に受け入れられたわけですから。
はからずもジェフリーが「思い出には勝てない」と言ったように、これからの日々、常にユアンは存在して行くはずです。時には(大いに)ジェフリーの邪魔をするでしょうし(笑)。
なので今後の彼らの物語も、どうか見守ってやってください。

……とここまでお返事書いてきて、じゃあ本当にその意図が伝わるように『愛シテル』で表現出来ていたのかと、今ものすごく猛省しております。
本編で表現出来てなかったことも踏まえ、今後の彼らの物語では書ききれたらなぁと思います。

>小説だ、物語だとわかっててここまでユアンに入れ込んでしまう自分にびっくりしてます。

ありがとうございます、とても嬉しいお言葉です。
りく也の隣に立つことに納得して頂けるよう、ジェフリーも育てていきたいと思います(や、もうジジイ年齢だけれども・笑)。
また、「簡単にはリクヤのすべてが手に入ると思うなよ」と、試練も与えたいと思います(笑)
素敵なコメント、ありがとうございました♪
そして長々と語ってしまってすみません(汗)

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非公開 2016年05月13日(金)12時28分 編集・削除

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