『漫画バトン』


絞るの苦労しました(笑)。
好きな漫画、多すぎて。そんでもって、人様に言えない本もあったり(何だ、そりゃ)。


1.好きな漫画5つ

『カリフォルニア物語』(吉田秋生)
故郷でのすべてを捨てて、大都会・マンハッタンに行き着いたヒース。西(カリフォルニア)に憧れながらも、マンハッタンから抜け出せないイーヴ。彼らと彼らをとりまく人々が織り成す青春群像劇(?)です。
少女漫画にあるまじきリアリティ(絵柄も含め)が、当時の私の心臓を鷲掴み。ある意味、私の原点かも知れません。

『THE WORLD』(獣木野生)
白き野生の王と黒き野生の王が、時代と場所と姿を変えて、人間界の善・悪の営みを見守って行くお話。オムニバス形式で、どれも心に響くエピです。
特に第五話『The Border or THE WORLD WAR−架空の線−』は映画のよう。もしファンタジーが書けるなら、こんな話を書きたいです。

『トーマの心臓』(萩尾望都)
皆から慕われながらも心を閉ざしたユーリと、彼がそうなった理由を知り見守るオスカー、母の再婚でやむ無く転校してきたエーリク。彼らの少年期の悩みや葛藤を、西ドイツのギムナジウムを舞台に描いた萩尾望都の名作。
これを読んで、私はBLと言うものを知ったような気が(笑)。

『成層圏の灯シリーズ』(鳥人ヒロミ)
人知れず心に傷を持つカメラマン志望の喜瀬川と、適当で楽しい学生生活を送っている佐伯は、同じ大学で出会います。傷つけあい、求め合い、別れと再会を経験しながら、やがてかけがえのない存在となって行くプロセスが綴られ、BLの名作だと思います(あくまでも私的に…です)。

『五つの箱の物語』(今市子)
9話からなる比較的初期の短編集。どの話も今市子節炸裂ですが、私は『落日』が好きです。世に知られることなく夭折する不世出の画家と、彼を見出し支える画商の話ですが、恋情を超えた繋がりが心に沁みいる佳作です。

2.持ってる漫画本の数(文庫、廉価版)含む

一体、何冊あるのかわからないです。特にここ近年、ものすごい勢いで増えてる。
住んでいるところが古い木造二階建ての二階だったら、きっとそのうち床が抜けるかも。

3.好きなシーンと、好きな登場人物(3人ずつ)は?

『カルフォルニア物語』
ラスト・シーン。主人公が亡くなった友人の墓に十字架のペンダントをかけ、どこへともなく去って行く。その彼を、彼の友人達がマンハッタンの片隅の日常で懐かしむ。
好きなキャラ=ヒース、インディアン、ヒースの兄(番外編の『夢の庭』が良いです)

『THE WORLD第五話 架空の線』
ラスト・シーン。ヒロインが置いていかざるを得なかった犬が牧羊犬として農園に引き取られ、野原をどこまでも駆けて行く映画のエンド・ロールのようなラスト。泣けます。
好きなキャラ=主人公二人(白き野生の王、黒き野生の王) 後はどれも同じです、オムニバスなので。

『トーマの心臓』
ラスト・シーン。神学校に向かう汽車の中で、ユリスモールがトーマの残したメモを読む姿に、オスカーとエーリクの姿が重なるところ。
好きなキャラ=ユリスモール、オスカー、オスカーの義父(モロ好み)

『成層圏の灯シリーズ』
ラスト・シーン。ヒマラヤから戻った喜瀬川を佐伯が、ウェルカム・ライトで門から玄関までの道筋を飾り迎える。二人の想いがあらゆる意味で成就した感じが、よく出ていました。
好きなキャラ=喜瀬川聖(主人公・英の叔父)、喜瀬川英(主人公その1)、紙袋(英のセフレ♂)

『五つの箱の物語 〜落日』
病床に着き、余命いくばくもない画家が夕焼けを見たいと言うので、画商が彼をおぶって画家の妻と共に庭に出て、美しい夕焼けを見るシーン。
好きなキャラ=『落日』の画商と画家 『へんなやつら』の長谷川

どれもこれも、ラスト・シーンばっかだなぁ。

4.好きな漫画家は?

今回、上げた5作品の作者と、佐々木倫子、遠藤淑子、富士山ひょう太、他多数(敬称略・順不同)

5.少年漫画派?少女漫画派?

少女漫画派…と言っていいのか?(BL系がほとんどなので・笑)
最近は少年漫画も読みます(絵がきれいだし、ストーリーがしっかりしてるから)

6.漫画がなくなったら死ぬ?

や、死にませんが、読書はしなくなるかも。

7..回す人。漫画好きな人5人

漫画大好きな方、どなたでもお持ち帰りください。
ご連絡頂ければ、サイトにお邪魔しま〜す。


終わってみて振り返るに、ビミョーに(や、十分に)BL系ばかりで、さぞ、お引きになったことと思われます(『THE WORLD』は違うけど)
仕方ありません、BL書きなのですから(笑)、そう言うの好きなんです。
でもでも、普通にメジャーな漫画も読んでますよ。
『鋼の錬金術師』とか、『おおきく振りかぶって』とか、『しゃにむにGO』も大好きだし、佐々木倫子のはデビューから全作読んでますもん。
今回は、未知の世界ってことで。




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